最終更新日 2022/08/17

企業があなたを採用する理由は何ですか?

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企業が職務経歴書を提出してもらう目的は、応募者が採用基準を満たしている経験やスキルを有しているかどうかを見るためです。採用基準というのは、「マスト」と「ウォント」の基準、さらにそのレベルや幅というのがあります。

・「マスト」は、絶対に必要なスキルや経験
・「ウォント」はあったら望ましい経験やスキル
・そして「幅」とは、スキルや経験のレベルや度合いです。

これが企業側が求めているニーズです。

企業が求めているニーズに合わなければ、あなたが採用される事はありません。

だから、応募する会社のニーズに合っているということが職務経歴書にアピールされていなければ書類選考は通過できません。昨今、エンジニアの未経験歓迎という募集が増えています。エンジニアだけではなく世の中全体が人材不足という状況です。

先日も、エンジニアに未経験で応募するという人の相談を受けました。

いくら未経験歓迎とは言っても、例えばエンジニア募集の場合、応募があったら100%採用するという会社はほぼないでしょう。未経験募集枠には多くの人が殺到します。最近では、全員面接します、という会社も増えました。しかしそれは全員採用するということではありません。例えば3名の枠に10名の応募があったら、7名は、不採用になります。例えばエンジニアの求人に応募しても、最低限必要なパソコンがほとんど使えないということだと、他にも候補者がいる場合には、足切りの対象になってしまいます。

事務職などでも同じことが言えます。採用されないのは、採用する側に、あなたを採用する理由がないからなのです。

もしくは他の方と比較して、スキルや経験、年齢が見劣りするからなのだと思います。

どんなにやる気はあります、といっても基準に至ってなければ採用されません。パソコンスキルなどでは、努力すればできるタイピングの練習くらいは誰でもできることであり、そこに能力は必要ありません。ひたすらやれば早くタイピングできるようになります。タイピングはネットでも無理で練習できます。パソコンが家にないなら漫画喫茶に行けばパソコンは使えます。誰でもできる事は誰でも知っています。誰でもできることをやっていない場合には、ただ未経験で、頑張ります!と言っても、誰でもできる努力をしていない時点で、採用する理由がないんです。

大切なのは、「相手がどのような人材を求めているのかを考えること。」そして、自分はその仕事に就きたいなら、その仕事に向いている人材だ、ということをアピールすることです。

こんな経験やスキルは優遇します、というニーズは募集要項に書いてあります。未経験でも選ばれるのは、早期に戦力になりそうな人です。なるべくならスキルがある人を採ります。当然未経験に限ったことではありません。やる気があるならできることは始めてなくては、やる気があることを説明できません。

 

相手が求める人物像にマッチしている部分を見つけて売り込む。

なければなんとか間に合わせて身に付ける。

そのようにして、相手があなたを採用する理由を作ることによって選ばれやすくなります。

「相手があなたを採用する理由は何ですか?」

 

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