最終更新日 2020/02/13

自分をアピールする場合には具体的に表現を

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本日のカウンセリングで、製造業出身のBさんにお話を伺いました。

自分のアピールポイントに付いて伺いました。私は面接で訊かれるであろうポイントについて、本音を引き出しながらお話を伺います。多くの方が同じような応え方をするのですが、

「アピールポイントですか?」と聞くと

「何だろう」

と自分でわかってない状態です。

この状態は多くの方がそうなのですが、カウンセリングの時点では話を引き出してまとめるため、これでいいのですが、面接の時点までこれだとマイナスポイントになる可能性が高くなります。自分のことを理解していない、自分のことを話せない、質問しても答えが返ってこない、等々。

そのため、できるだけ、自分のアピールポイントなどは即答できるように「準備しておく」ということが大事です。重要なのは、「準備しておく」ということです。本当かどうかはここでは別として、とにかく訊かれたら自信をもって即答できる、という事が大切なので、とにかく準備しておくことが大切です。

さて、今回お伝えしたいのは、そのことではなく、

答える(応える)内容です。

本日カウンセリングした方の答えは

「器用なんです。」

という回答でした。

この一言だけだと、面接ではなかなか伝わりづらいのです。

「器用なんです」、、以上!

これだと、

「そっか、器用なんだ、すごいね。」

それで終わってしまうのです。

そのため、このように答える場合にも、抽象的なことばから具体的なことばに展開していくことが大切なのです。

ポイントは「なぜ」と「なに」です。

トヨタ改善方式でも「なぜ」を5回繰り返せと言います。同様に、何故を5回も言わなくても1~2回は繰り返してみてください。

そしてもう一つ!

「分ければ解る」「わければわかる」です。

この場合で当てはめると、

なぜ?!器用だと感じるのか?

→仕事を覚えるのが早いんです。

→なぜ早いの?

→わからないことをそのままにしないでよく人に質問するからです。

→なぜそのままにしないの?

→早くマスターしたいからです。

→なぜ早くマスターしたいの?

→人よりも早く一人前になりたいからです。

では、別の視点で、

他の人も早く一人前になりたいのではないでしょうか。

他の人との違いは何ですか?

→他の人より早く会社に行って練習しています

→そのほかの違いは何ですか?

→ほかの人より多くの人に質問しています。

→そのほかの違いは何ですか。

→その結果として、他のひとより多くの仕事を任されています。

→なるほど、そうすると、単に器用だということではなく仕事のコツやポイントを人より努力して早くマスターすることを
心がけているんですね。つまり、他の人より成長意欲や探求心が高いんですね。

という話になってきました。

このようになぜとなにで掘り下げて展開してみると自分の行動特性や強みが具体的に見えてきます。

この「具体的」ということが、とっても重要なんです。「具体的に」ということが説得力を増していく要素になります。

経歴、経験、職務内容、職務経歴、自己PR、アピールポイント、これらすべて一度分解して、具体的に表現することでより高い評価を得られます。

ぜひこの点に注意して職務経歴書を作成し、面接対策をしてみてください。

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