最終更新日 2023/04/17

職務経歴書への『うつ病』だった時の経歴の書き方-転職活動

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目次

※うつ病の方は最後までお読みください。

職務経歴書へのうつ病だった時の経歴の書き方

最近ではうつ病で以前いた会社を辞めたという人は非常に多くなっています。
厚生労働省によると、気分[感情]障害等(うつ病含む)人の数は、平成29年度で1,276千人という結果が出ており、右肩上がりに増加し続けています。
ブラック企業で働いていて身体がついてこなくなったり、精神的に追い詰められたり、責任に押しつぶされたり、一つのことをやり遂げたら燃え尽きてしまったり、さまざまな理由がきっかけでうつ病になる方が増えています。
うつ病がきっかけで退職する人の中には、突然会社に行けなくなってそのまま退職したり、しばらく休職したのちに一度は復帰するも、結局やめることになった人。また、退職した後もなかなか復帰できなかった人など、転職活動するにしても職務経歴書には書きづらい状況かと思います。
このような うつ病だった時のことを転職する際には履歴書や職務経歴書にはどう書けばよい のでしょうか

受かりたければ絶対に書くな!絶対に言うな!

うつ病だった時のことをどう書けばよいか。
それは、
 答えは、「書かない」です。 
多くの人の職務経歴書を見ていると、うつ病だった人は真面目な人が多いためか、しっかりと「メンタルの病気のため通院ながら療養していました」と書く人をよく見かけます。しかし、これを 履歴書や職務経歴書に書いたら受かるものも100%受らなくなります 
書いたら絶対に採用されません。
面接でも同じです。言ったら絶対に採用されません。
転職活動においては、うつ病だったことはだれにも言ってはいけないことなのです。
自分ではもう働けるから就職にチャレンジしよう!と決意して応募しても、これを書いてしまったら、 「私を雇うとうつ病になり辞めるので採らない方がいいですよ」と自分で言っているようなもの なのです。「うつ病の私でも、私のことを理解して雇ってくれるところに転職したい」、と思っているならば、そのような甘い考えでは普通の会社には絶対に転職できません。
次は絶対にうつ病になんかならないぞ、と決意しているならば、うつ病だったことは 書かずに挑戦するべき です。
しかしまだ正々堂々と応募するのは不安だという方は、正社員として応募する時期はまだ早いのかもしれません。
せっかく転職に成功してもまたうつ病になり退職することになる可能性があります。
アルバイトや派遣社員などで心と体が働くことに慣れてきてから正社員への転職活動をする方が良いかもしれません。
退職理由には、休職が続き辞めた時は、自己都合の退職なら、理由はいくらでも作れるのです。本当のことを言う必要はありません。本当のことは自分しかわかりませんし、プライバシーは基本的人権の保護の観点で憲法により保護されています。 言いたくないことは言わなくていい のです。
もちろん、転職エージェントにも絶対に言わないでください転職エージェントはあなたが「うつ病」と知ったらあなたを企業に紹介してくれません。なぜかというと、あなたからうつ病であることを知っていながら企業に隠して推薦したということになると発覚したときに大きな問題になるリスクがあるからです。
「受かりたければ、誰にも言わない」です。
 しかし、大事なことを伝えないで入社してしまい、あとあと大きな問題になる可能性がある場合は伝えなくてはなりません。 その場合は、なるべく書類には記載せずに面接の場で事前に伝えましょう。伝えるかどうかは自己責任です。
また、面接で質問されているにもかかわらず、「答えたくありません」とか、「その質問は必要ですか?」と聞かれたら、たとえ憲法でプライバシーは保護されていても、この人は扱いづらいと思われ、その会社には採用してもらえません。聞かれたらしっかり回答しましょう。但しその場合でも、 自分しか知らないことで自分が言わなければ本当のことが分かり得ないことであれば、本当のことは言う必要は無いのです。 
その会社に入るために履歴書や職務経歴書を作成し、応募し、面接しするわけですから、あくまでも 「ゴールは内定を取る」 、と言うことです。この一点に集中してください。
転職活動では「受かりたければ、誰にも言わない」です。

自分をうつ病だと思っている人へ

※ここからは職務経歴書の書き方ではありません。
うつ病の方への応援メッセージです。
———————–
あなたが自分のことをうつ病だと思っているうちは、会社への社会復帰はできないでしょう。
うつ病というのは心の病気であり、本質的には不安からくるものだと考えています。不安に対して答えを見つけられないから精神的に追い詰められていき、体調にまで変化が表れてきます。または、身の丈以上の大きなプレッシャーを感じ続けてきたので体と脳が「もう疲れた」と拒否反応を示しているのかもしれません。
いずれにしても治るまでには時間がかかります。
その第一歩は、自分をうつ病だということをやめることから始めなければなりません。
自分で自分のことをうつ病だと思っている時や、うつ病だから仕方ない、ほかの人にはこの気持ちがわからない、と思っているうちはうつ病から抜けられません。
だから、まず、自分のことをうつ病だということをやめることから始めてください。絶対に言わない。自分はうつ病ではないということから始めなければなりません。言わなければ治ります。
ある方からご意見をいただきました。

「職務経歴書への『うつ病』だった時の経歴の書き方」に書いてあるうつ病への認識が根本的に違います。不安からくる心の病ではなく、プレッシャーに晒され続けた脳が変質し脳内分泌物を正常に出せなくなる脳の病気です。

というご意見です。
貴重なご意見をいただきありがとうございます。また、記事を見ていただいているということに感謝申し上げます。
はい。おっしゃる通りです。よく存じ上げております。
ここでお伝えしたいことは、
「だから何ですか?」
ということです。
脳の病気だから働けなくてもいいんですか?
脳の病気だから治らないことを病気のせいにして生きていくんですか?
同情をもとめて生きていくんですか?
そのままでいいんですか?
ということです。
仮に、仕事を戦場だと考えましょう。
職場である戦場では、相手が刀を振りかざしているときに、「脳の病気なので見逃してください、戦えないんです」、というのでしょうか。その瞬間に切られてしまいますよね。極端な例ですが。
病気のせいにして、何もできずにいたら、適応する仕事はなくなり収入はなくなります。
だれも守ってくれないんです。
守ってくれたとしても一生守ってもらうのでしょうか。
わかってますよね。だからつらいんですよね。だから自殺したくなるんですよね。それもわかっています。
でもそれでいいのでしょうか。
よくないから苦しくて辛いんですよね。
だから、まず、後ろを見て生きるのではなく、そこにとどまるのでもなく、しんどいけど前に進むことを決め、必ず治すと決意することが大切だと考えているのです。

■元の自分には戻らない

うつ病というのは精神的な苦痛に長い間耐え続けて、なぜこうなのか、なぜ自分だけなのかということをとことん考えてしまいます。この苦しみの期間を経ることによって、精神的に人間的に成長を遂げており、考え方に変化が表れてきます。また、行動特性も変わってきますし、多くの面で変化が生まれます。
うつ病になる前はこんなはずではなかった。こんな性格ではなかったという人でもうつ病を体験することで、別の人格を手に入れることになるのです。
もとの自分には戻ることはできません。
但しそれは良い受け止め方をするべきです。成長した結果だと考えるべきです。そのため、前の自分と今の自分を比較することはやめましょう。
貴方は変わったんです。
前の自分とは違う自分になったのです。全て前向きに捉えましょう。

■うつ病でお酒をよく飲んでいる人へ

うつ病を患っていてお酒をよく飲んでいる人は、うつ病が治らずにどんどん悪くなることを感じているのではないでしょうか。
うつ病でお酒を飲んでいる人は、治らない原因の9割はお酒です。
うつ病の人がお酒を飲むと、うつ病はどんどん悪化します。
気持はわかりますが、お酒を断ってください。
出来ないうちはうつ病は治りません。
辞めると体調の変化、気分の変化、メンタルの変化を感じると思います。
きっぱりと絶縁して、新しい人生に踏み出してください。
お酒を止めれば治るのか、とは言い切れませんが、治る可能性は高いと思います。

■他人と比較しない、周囲の意見も気にしない

うつ病になる人は、他人から見られた時にどう映るか、他人はうまくいっているのに自分はうまくいかない。自分はダメな人間だ、などと様々なネガティブは思考に陥ってしまいます。
まず、他人とは違う人間なんだということを認めてください。
親も違えば、育った環境も通った学校も能力も、友達関係も趣味も付き合ってきた相手も、関わってきた仕事も100%違うんです。共通点を探せば、そりゃ共通の考え方や趣味、同期など、通じるところはあると思いますが、そこに至った背景が100%違うのですから、共通点はあってもその受け止め方や考え方や感じ方、優先順位は全て違うんです。
他の人はあなたではないんです。だから、他の人との違いを受け入れてください。
そして気にするのをやめてください。
自分に「あいつはあいつ、私は私」と言い聞かせてください。
これを口癖にしてください。
良い意味での「諦め」です。
それが「足るを知る」ということです。
周囲から、期待していたのにとか、どうしてそうなっちゃったの、大丈夫?と心配されたり、うつ病は「逃げだ」などと言われてもそれも気にしないでください。
他の人にあなたの気持ちは「わかるはずがないんです」
だから、「わかってもらおうと思うことがおかしいんです」
自分でさえ自分のことが分かっていないのですから。
だから、周囲のことは気にしない。
誰かに何かをしてもらおうと思う依存の気持ちをできるだけ避けてください。
そして、もらうのではなく、与える側を目指してください。

■自己を理解する、自分らしさの発見

大事なことは、自分らしさの発見です。
徹底的に自己分析をしてください。
目的は、新しい人生を掴むため、新しい人生に挑戦するため。
第2の人生を歩みだすためです。
自分のダメなところを責めるためでも自己嫌悪に陥るためでもありません。
・自分の人生を振り返ってみてください
・冷静になぜそうなったのかを分析してみてください
・どんな人生を送りたいのか考えてください
・やりたいこと、やりたくないことを200個ずつ書き出してみてください。
・大きな目標(夢)と小さな目標(ちょっとの努力でできること)を立ててみてください。
・具体的に何ができるか、小さな一歩を出来ることからやり始めてください。
・小さな小さな目標をたくさんやり遂げてみてください。
 たとえば、この本を1冊読み切るとか、
 1冊で多ければ、毎日1ページずつ進むとか。
 朝、ジョギングするとか、朝6時に起きるとか、今日はお酒を飲まないとか。
ここで大事なことは
できなくても気にしない
「ま、いっか」と開き直る。
うつ病の人は、まじめな人が多いのです。
でも考えてみてください。
人生そのものがうまくいっていないんですから、うまくいく方が異常値ですよね。
一つくらい気にしないでください。
そしてさらに大切なことはやり続けるということです。
粘り強く、頑張る。
頑張るのは得意なはずです。
頑張るだけならできるはずです。
頑張れるのです。
でも、
自分なりに頑張ったと思ったらそれで充分です。
やり過ぎないようにして下さい。
適当に。
自分が良ければいいのです。
そして、
今の自分が一番素晴らしいと認めてください。
親に訊いてみてください。
あなたが一番素晴らしいと思っているはずですから。

■自立がポイント

うつ病という病気の原因の一つは、将来に対する不安からくるもので合ったり、周囲からのプレッシャーからくるもので合ったり、自分の考え方や性格、人生に対して自信が持てないときになりやすいもので、ぶれない考え方の人には起きづらい病気です。そしてこれは心の病です。
自分の心の中で起きる問題であり、自分が何かのせいにしている時や被害者であると感じている時に起きるものです。
この病気の克服は、「自立」することがポイントになります。
自分の人生を100%自分で決める人生を選択できるようになるとうつ病から縁を切ることができるようになると思います。

■自分より苦しんでいる人を助ける

自分より強い人に同情をしてもらうことをやめてください。同情をもらえることに依存するのはやめてください。「依存は大敵」です。
あなたよりもつらい境遇であなたよりもつらい思いをしている人、闘っている人をさがして励ましてください。応援してください。大丈夫だよ、と勇気づけてください。その瞬間は、自分がうつ病であるということを言わなくなります。言えなくなります。その体験を忘れずに繰り返してください。多くの苦しんでいる人を助けて世のため人のために貢献してください。いつか繰り返すことによってうつ病など消えていると思います。

■不安要素をなくす

お金がなく不安なら、お金を貯めてください。
お酒を飲むと不安になるならお酒をやめて運動してください。
食事を減らして空腹時間を長めにしてみてください。
薬もなるべく量を減らしていってください。
仕事がなく復帰できるか不安なら、なんでもいいからアルバイトでも始めてください。
続かなくても日雇いなら何とかなります。
スキルの低下が気になるなら、副業でも趣味ででも何か始めてください。
自分で自分の道を小さくてもいいから切り開いてください。
小さな小さな階段を作って一つずつ上って積み上げていってください。
絶対的な法則 「不安になったら行動」です。
問題は乗り越えられる人にしか起こりません。
乗り越えられるサイズの問題しか起こりません。
貴方に明日の昼までに100億円作ってきなさいという問題は起きません。
貴方のサイズに合った問題しか起こりません。
だから乗り越えられない問題はありません。
つらい時は甘えても逃げてもいいです。
でもずっとはダメです。
小さくてもいいから自分に負けないで
自分に勝ってください。
つらいことは時間が解決します。
うまくやり過ごしてください。
後になってわかります。必ず。
あれがあったから今があると。
すべてに意味があったと。
その時のために、決意と行動です。
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