最終更新日 2019/08/25

転職先が決まる前に会社を辞めてはいけない4つの理由

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転職先が決まる前に会社を辞めてはいけない4つの理由

転職活動は、今の会社に在職している間に転職活動して、次の転職先や入社日を決めてから今の会社を辞めるというのが一般的です。しかし、中には今いる会社をやめてから転職活動を始めるという方もよく見かけます。

このような方の辞めてから転職活動をする理由としてよく聞くのが、
・今の会社に勤めながら転職活動をするのは「後ろめたい」から
・ブラック企業で転職活動をする時間が取れず、応募しても、会社がやっている時間帯に面接に行くことができないから
・今の会社を辞めたい思いは強いが、何をしたいというのが決まっていないから
というものです。

今いる会社を辞めてしまってから転職活動をすることによるメリットはじっくり考える時間が取れるということなのかもしれませんが、ほかにはありません。逆に早く転職先を決めないと収入がなくなるなど、時間的余裕がない分それもデメリットかもしれません。
それでは、今いる会社をやめてから転職をしないほうが良い4つの理由を紹介します。

①収入がなくなるが支払いは続くという「地獄」が始まる

退職をしてしまうと、当然ですが、最後の給料日を迎えたあとは収入が止まります。月末締め翌月25日払いというのがよくある給料の締め支払日ですが、当月末で退職をしたら翌月25日に最後の給料日を迎えることになります。もし1か月間転職先が決まらなかったら翌月の25日を最後に収入が途切れてしまいます。さらに、もし入社が決まったとしても、入社する会社も当月締め翌月25日支払いだとすると、入社してから1か月以上、最大2か月程度は収入がないことになります。

ここで、忘れてはいけないのが収入がなくなるだけではなく、支払いも発生するということです。

それは法定福利費となる社会保険です。
会社をやめると社会保険が切れます。もし任意継続をしていた場合には、社会保険料を払い続けなければなりません。しかし任意継続も3か月間がリミットです。それ以降は社会保険をやめて国保にするようになりますが、その場合保険料は高くなることが多いようです。保険料を払うのがもったいないから医療費は実費で、というのは独身の場合はそれでも良いかもしれませんが、家族がいたらそういうわけにもいかないでしょう。社会保険にはおおまかに、得ていた月給の13%程度を支払うことになります。

これが収入がなくなっても払わなければならない費用です。そのほか、所得税はありませんが、住民税もかかってくることになります。これらの費用を想定せずに退職を先にしてしまうと、そこから発生する支払いのためにせっかく貯めた貯金を食いつぶしていくしかなくなってしまいます。

②キャリアに空白期間が出る

退職してからの就職活動をすることによって、履歴書の職歴に空白期間が生まれてしまいます。空白期間があるというのは選考においてマイナスポイントになります。採用担当が履歴書を見るときには、どこの会社に何年勤めて、その職歴と職歴の間の期間はブランクがどのくらいあるのかなどは採用担当者は細かく確認しています。普通なら退職する前に転職活動をして就職先を決めてから転職するというポジティブな転職が好ましいのですが、空白期間があると先に退職をしなければならなかった理由があるのではないか、といった疑問が沸いてきます。

たとえば、「何かの病気になって続けられなくなり会社を辞めたのではないか」というようなネガティブな疑問です。人物を見る限り、そのような心配はなさそうという人物でない限りはそのネガティブな疑問はどう答えても疑問として残ってしまうため、空白期間はマイナスポイントになります。

③計画性がない人と思われる

転職先を決めずに退職をしてしまう、なんとかなるだろうと思って転職活動をすること自体が、「計画性がない人」または、「ギャンブラー」というような印象を与えることにつながります。

結婚などしている場合には、面接官が「辞めてしまって家族の生活は大丈夫なのか?」「貯金はあるのか?」など心配することもあります。逆に独身で実家暮らしで、空白期間がある場合などは、「実家暮らしで親に生活の面倒を見てもらっている」と思われ、「自立していない人」という印象も与えます。そのような点からもマイナスポイントになります。

④転職先はそう簡単に決まらない

現在は売り手市場と言われています。だからすぐに転職先は決まるだろうと思っていても、なかなかそのようにはいかないのが現実です。売り手市場でも全く応募がない場合以外は採用基準を下げることというのはあまりなく、採用担当者は慎重に選考をしています。よっぽど人気がない会社やブラック企業で評判の悪い会社などは、退職者が出てしまうので即採用できる場合もありますが、そのような会社では上手く入ることができてもまた辞めてしまうリスクも高いですよね。だから「やっぱりここに入社するのはやめておこう」と、入るほうも慎重になるのです。そんなに簡単には転職先というのは決まりません。

特に収入を増やしたいと思っている人やより良い会社で働きたいと思っている人であればなおさら良い会社に出会うまで時間をかけて転職先を探し続けるほうが良いのです。

だからこそ、退職をせずにじっくりと転職活動をすることをお薦めします。

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