最終更新日 2020/02/11

なぜ、得意なことを仕事にしないのか??

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先日転職相談をいただいた貿易事務職を経験してきたAさん。

その方は貿易事務に関して非常に豊富な経験を持っている方で、その業務を立ち上げから関わってこられ、全てを自分で作り上げてきた実績のある方で、その業務に関しては専門スキルといえる能力を持っています。
その分野の経験を10年以上やってきた人なのですが、前職の退職理由が、勤めていた会社がブラックなので、環境を変えたいということでした。
その会社という環境が嫌になって会社をやめた人なのですが、次の転職先には貿易とは全く関係のない事務職に転職しました。その結果、入社して1週間で、やっぱり面白くないと感じるようになったらしく、相談を受けました。

話を聞いてみると、その事務職の会社に転職をした際のポイントは、給与と自分のPCスキルが活かせるからその会社に決めたそうです。なぜ、貿易事務のスキルを活かせる環境に転職しなかったのでしょうか、と聞くと、前の会社の退職理由は会社も嫌だったが貿易事務も辞めたいと思っていたということでした。しかし、過去の経歴を見ると間違いなく、経歴の大半は貿易事務に関するスキルを必要とする業務であり、多くの成功体験も成長も実現してきたのはその業務を通しての経験でした。情熱をかけてやり自信を積み重ねてきた業務を、好きではなくなってしまったと思っていたということでした。

さらに話を聞いてみると、本当に嫌になったのは前職の会社という環境であったということに気づき、新しい環境では、貿易事務とは関係のない業務をやっているのでやりがいを感じられないという事でした。

この人が辞めたかったのはひどい環境の会社であって、それまでやってきた職種をやめたいということではなかったのです。

この方のように、それまでの経験を全く生かせない職種に転向する方は多くいらっしゃいますが、このような転職方法はお薦めしません。なぜかというと、職種を変えるという事は、その時点で即戦力ではなく「未経験」からのスタートになるからです。
つまり「ゼロ」からの再スタートとなるのです。これは自分でそれまでの人生をリセットや否定をするようなもので、積み重ねてきた実績や経験が活かせない環境になるのです。

転職は、それまでの経験の延長線上にある経験が活かせる仕事への転職がベストな転職です。

となりの人よりも自信があること、自分の強みをしっかりと見直してみてください。

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