書類選考に通過したら次は面接ですが、書類選考と面接では評価するポイントが全く異なります。わかりやすく言うと、書類選考では「定量評価」で面接は「定性評価」です。
定量とは、その量を測ることができるもの
定性とは、その量を測ることはできない状態を表すもの
書類選考では、どんな会社でどんな職種でどんな経験でどんなスキルを身に着けてどんな実績があるのか、という量を測ることによって、自社が求めるポジションに通用しそうかどうかを判断し、定量評価の基準をクリアしていたら、人物の確認で面接に進みます。
一方面接では、書類上ではわからなかった人物像の部分で、自社の価値観にあっているか、本当に仕事ができるのか、コミュニケーションに問題ないか、というような状態を把握するために面接を行います。
そのため、面接対策をしっかりと行わない人は、書類選考で高い評価を受けても面接を台無しにしてしまうことがあります。
書類選考を通すためのより良い職務経歴書の書き方についてはこちらにまとめていますのでご覧ください。
ここでは、面接で受からない人の特徴を書き出していきたいと思います。
面接で受からない人には特徴があります。
1.話が長い
このパターンの人はすごく多いのです。話が長い人は面接では受かりません。面接というのは時間が決まっているものです。面接官は、職務経歴書含め相手の話を聞くのは30分まで、などというように時間配分をしています。その時間の中で面接官が聞きたいことが多くあります。
面接の中で面接官が質問する場合、具体的に求められている以外、面接官は「結論だけ」を知りたいのです。にもかかわらず、何を聞いても答えの長い人がいます。このパターンの人は、面接官の聞きたいことが十分に聞く時間がなくなってしまい、面接官は「わかった、もういいや」と、あなたを選考することを諦めてしまいます。つまり自爆です。面接官は評価するためにいろいろ聞きたいのですがあなたの話が長すぎて時間切れになってしまうんです。こうなるとそもそも選考ができないので、100%落ちます。
話が長い人の特徴は、
①考えが整理されていない
事前に考えを整理しておらず、自分で何を話しているのか分からなくなったり、話しながら、こう話したほうが伝わりやすいかもとか、これも説明したほうがわかりやすいかもしれないなどと、あれもこれも話してしまったりするパターンです。
②話を聞いてほしい。
自己アピールをしたいがために、どんなに頑張ったのかとか、どれだけ大変だったかなど、いろいろと聞いてほしいことを話してしまうパターンです。自分の話を聞いてもらうことができたためにアピールできたと勘違いして満足してしまうパターンの人です。このような場合、面接官はいつ話が終わるのかイライラして聞いているのです。
③話したいことを話す。
前のものと似ていますが、これは質問に答えないパターンで一番嫌われます。面接官が質問をした時には、具体的に事例などを求めている場合以外は、質問の答えを結論のみを求めています。しかし結論を答えずに自分が話したい話をする人が多いのです。ただの「おしゃべり」になってしまう人です。このパターンの場合も「この人は私の質問にいつ答えるのか?」と面接官はあなたの話を聞きながらイライラしてしまいます。面接は、面接官が聞きたい質問をあなたが聞かれる立場なのです。相手はあなたが話したい話には関心がありません。
④話すスピードが遅い
話すスピードがやたら遅い人がいます。丁寧に話しているのだと思いますが、単なるマイペースで相手に合わせられない人、という印象を与えてしまいます。話すスピードが遅いために結果的に話が長くなってしまいいます。
2.議論してしまう
面接はお見合いだ、ということをよく言いますが、これは例え話であり、実際はお見合いではありません。まず相手の会社に内定をもらわない限り、あなたはその会社に入る権利が無いのです。
あなたに合っている会社を見つけるのはすごく大変なことですし、面接だけでその印象を決めるのも短絡的です。ましてや、相手の会社があなたに合わせてくれることもないでしょう。にもかかわらず、自分の意見や考えををぶつけて議論してしまう人がいます。議論するスタンスの人は、自分の考えにマッチする会社をさがしてやろう、と思っている人も多いと思いますが、マッチする会社というのは「無い」という前提で臨むのが会社選びだと考えます。そもそもその会社を受ける前に会社のことを調べて興味を持ち、その上でこの会社で働きたいと思ってうけるのですから、受からなければ受ける意味がありません。それを勘違いして、面接で相手の会社を見極めてやろう、と意気込んで面接に臨み、意見交換や議論をしてしまう人がいます。
会社というのは理念や方針を打ち出して、当社はこういう考え方です。この考えにマッチする人は集まってください、というのが採用活動なのですから、マッチしない人はそもそも来ないでほしいというのが前提の考え方です。また、自分に合う会社があるかどうかにこだわるのであれば、独立して自分で会社をやるべきものだと思います。
前提として転職活動とは、
「あなたの会社に好意をもっているので、あなたに合わせたいと思います。だから私をぜひ採用してください。」
という考え方で臨むものだと思い明日。
相手の会社の一人二人の個人と意見を交わして合う合わない、勝った負けたと考える人がいます。こういう人はどこを受けるにも同じスタンスで臨みますので、一向に良い会社が決まらず、結局、転職する目的を見失い、面接官が自分に迎合してくれるレベルの低い会社を良い会社だと勘違いしてしまうのがオチです。
自分の実現したいことは入社した後に自分で道を切り開くものだと思います。自分から門を叩いて面接を受けているのですから失礼な内容にしなければなりません。
面接で議論する人は、面接官が不快な気持ちになるために100%受かることはありません。
そもそも面接では人物像の確認で会うのですから、相手が自分たちの考え方と合っているかどうか、カルチャーマッチしているかどうかを目的に面接官は面接を行います。
決して議論してはいけません。議論したらその会社には受かりません。受からないとわかっていて受けるのは無駄というものです。
3.準備していない
相手の会社のことも調べず、そもそも自分の考えも整理しておらず、なぜ転職するのか、将来どうなりたいのか、何が得意なのか、といったことを事前に整理しないで面接に臨む人がいます。
なぜこのような人が面接では受からないのか。
相手のことを調べていなければ、志望動機は言えませんし、入社してやりたいことも言えません。なぜこの人は当社を受けに来たのだろうかと疑問を持たれてしまいます。
一方、自分の考えを事前に整理していない人は、面接で質問をされても、答えにつまってしまったり、その場で考えてしまったりして、自分のことを質問されても答えられない人です。このような方は非常に多いのが実際です。
自分のことを聞かれて即座に応えられないのは、考えていないと思われますし、自分の意見を持っていない自立していない人という不安定な人の印象を与えます。当然やる気があるようにも思ってもらえませんので、面接では受からなくなってしまいます。
このほかにも様々な面接に受からない要因はありますが、結論として、面接に臨む際には、相手に採用してもらえるような面接をするためにしっかりと準備して臨む、ということが大切です。
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