最終更新日 2021/12/15

【必読】知らないと損をする?!転職活動の前に知っておくべきこと

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目次

第1章 転職活動の前に知っておくべきこと

1_転職する理由、問題点、その問題の発生要因を分析する

転職活動を始める前にしっかりとした自己分析を行ってください。転職というのは今いる会社を辞めてほかの会社に移ることを言います。そこでまず、

「なぜ今の会社を辞めるのか?」

という理由を明確にしてください。

転職をしようとする理由は様々あると思いますが、例えば、「今の会社が嫌になったから」というのが理由だとする場合、「どうして今の会社が嫌になったのか」、「何が問題だったのか」ということを分析してほしいのです。この分析をしないでいきなり転職活動をすると、次の会社を早期で辞めることになったりするのです。

なぜそのようなことが起きるのかというと、嫌になった理由が、「今任されている仕事の領域に関して知識がなく力不足に感じていて自信がなくなり環境を変えたい」と思っていたとすると、ひょっとするとこの問題の解決策は転職ではなく、この知識をつけるための勉強をすることになるかもしれませんし、上司に相談をすることなのかもしれません。

この場合、上司に相談をすることが最善にも関わらず上司に相談しないで転職を考えるとしたら、その仕事の仕方やコミュニケーションの考え方を変えないと、転職先でも同じ結果になることが考えられます。そうなるとまた環境が合わずに早期転職することになる可能性があります。

また別の例では、「今の収入では足りないので転職を機に給料を上げたい」と考えているとします。転職をしてもそう簡単に給料が上がるわけではありませんし、高い給料を提示している求人情報に魅力を感じて転職をした場合、転職先で今まで以上にレベルの高い仕事を求められ、そのレベルについていけなくて早期に転職をせざるを得なくなり、その結果として転職以前より給料が下がってしまうというケースもよくある話です。

このようなことを避けるために、転職によって環境を変えることが、現状の問題を解決するためになるのだ、というように問題点とその原因が明確になるように分析をしっかりと行ってください。

2_転職の目的を明確にする

問題点の分析ができ、今の会社を辞める理由やその問題の発生要因が明確になったら、次は解決策です。解決策となる転職先は、1で整理した問題を発生させている要因の解決策でなければなりません。問題の解決策とならない対策としての転職する場合、同じ問題や別の問題につながる可能性が大きくなります。収入を上げたいのに全く未経験業種に挑戦するというのは対策が間違っています。例えば、収入を上げたいなら経験を活かせる職に転職するのが効果的ですが、多くの人が甘い夢を見て稼げる業種に転職する場合が多いのです。物事の道理から考えて、今でも結果を出せる人が他の環境でも結果を出せるのであって、はっきり言って今稼げていないなら大きく稼げるようになることはありません。このような人は今稼げていない理由を明確にする作業に戻ってください。

転職の相談をお受けする中でよくあるのが、「何をしたいのかよくわからない」という人です。自分は何をしたくて何のために転職をするのかがよくわかっていないという方がいます。当然そのような方は、転職する際にも企業選び、職種選びでも明確な意思がないため、なんとなく受けるため、当然面接でも志望動機がなく自分の意思もないため受かりません。また、このような方は自分を取ってくれるところならどこでもいいです。役に立てるところがあれが行きます、という意見を持っています。でもそんな会社はありません。自分が意思表示をしなければなりません。

そのため、やめる理由はともかく、次の職場に行く目的を明確にする必要があるのです。収入を上げたいのか、さらにスキルを上げたいのか、働き方を変えたいのか。成長したいのか、独立するための準備をしたいのか、とにかく稼ぎたいのか。

この作業は何度も行って自分の目的が明確になるようにしてください。目的というのは将来の行き先です。過去~現在~未来への点が線になるような一貫性がその人の行動や思考に一貫性を持た、それが面接でも説得力になります。

3_転職活動の方法を検討する

転職活動の方法としては、一般的には求人情報に直接応募するというのが一般的ですね。求人情報誌求人情報サイトを検索して応募するというのが一般的だと思います。ここでは、様々な転職活動の方法についてお伝えさせて頂きます。それぞれの特徴を把握したうえで最適な転職方法を選択してください。

(1) 求人広告サイトからの応募

求人情報サイトで広く求人を展開しているもので、一般的には求人情報サイト経由の応募が最も多いです。

(特徴)
・掲載期間がある(2週間~1か月)
・応募者数が多く比較されやすい
・募集人数を複数名募集することが多い。
・採用側が力を入れて募集をかけているのでスムーズな対応をしてもらえる
・大量応募受付をするので1次対応が人事の末端担当者の場合が多い。
・応募者は無料で利用できる
・採用側の獲得コストが抑えられる

(2) 企業のホームページからの応募や人事宛のメールへの直接応募

企業のホームページに掲載している「採用情報」の求人情報に応募する

(特徴)
・掲載しっぱなしで募集していない場合がある
・競争相手がいないので自分だけを検討してもらえる可能性が高い。
・求人サイトのような大量応募ではないので、幹部クラスが対応してくれる場合が多い。
・直接応募してくるので志望度が高く、行動力があると思ってもらいやすい。
・応募者は無料で利用できる
・採用側の獲得コストがゼロ

(3) 転職フェアなどでの応募

転職フェアなどに企業がブースを出して採用説明会や面接会をしている場所で応募する

(特徴)
・直接人事担当者と話すことができる(書類選考の前にアピールすることができる)
・複数名の募集をしている場合が多い
・直接人事担当者と会い話すことで会社の雰囲気を知ることができる
・会って話した場合、相手に印象を残すことができ、書類選考が通過しやすくなる
・応募者は無料で利用できる
・採用側のコストは求人広告より高い場合がほとんど

(4)ハローワークの求人情報に応募

ハローワークに掲載されている求人情報に応募する

(特徴)
・採用側はあまり期待していない場合が多い(年齢が高くローテク・ロースキルな方の応募が多い)
・すべて紙のやり取りが中心の為、人事担当者の手間がかかり優先順位が下がる
・コストがかかっていないので会ってもらいやすい
・応募者は無料で利用できる
・採用側の獲得コストはゼロ

(5)知人の紹介による応募

最近多くなっている「リファラル転職」です。

(特徴)
・社内の雰囲気や本音を知りやすい
・紹介の為、有利に進むことが多い。
・自分が転職したいタイミングでは声はかかってこない。
・応募者は無料で利用できる
・採用側のコストはあまりかかっていないことが多い。(紹介者への報酬程度)
紹介してくれる人が人間的に信頼できる人であれば問題ないと思いますが、信頼性に欠ける人だと何か問題があったときに、その人との関係維持が困難となりそれが原因で退職するという可能性もあります。リファラル採用は、そもそも紹介されなければ求人情報は得られません。日ごろから交流を多くしておくことが大切ですね。

(6)転職エージェント(人材紹介会社)を活用した応募

人材紹介会社を活用したプロから求人情報を紹介してもらい交渉してもらう転職です。

(特徴)
・複数の候補者がいる(複数の会社に依頼している場合が多い)
・早期に決めたいと思っていることが多い
・エージェントからの推薦のため、書類選考は通過しやすい
・エージェントからの推薦のため、人事担当者ではなく幹部と直接会える可能性が高い
・履歴書・職務経歴書のアドバイスを受けることができる
・経験やキャリアに応じた求人情報を紹介してくれる
・推薦や給与・条件の交渉などをエージェントが行ってくれる
・応募者は無料で利用できる
・採用側は採用広告費の代わりに採用した人材の想定年収の25%~30%程度を手数料として支払う

エージェントの活用による転職活動は最もお薦めしたい転職方法です。しかし、給与交渉などをエージェントに依頼し転職を機に高い給与水準を獲得した場合には、企業がエージェントに支払うフィーも高額になります。それだけの貢献を会社に与えられない場合には、会社によっては評価への影響は他の方よりも風当たりは強くなる場合があります。

その会社によって特徴や得意な業種、得意な職種は異なります。登録しておくとスカウトメールが勝手に送られてきますので、一度話を聞いてみるのが良いでしょう。

転職のミカタでもエージェントサービスを行っています>>>

また、同様にスカウトを受けるという意味で言うと、「LinkedIn」というビジネスに関するSNSサービスがあります。主にスカウトヘッドハンティングなどに活用されているようで、多くのエージェントから声がかかります。しかし、外資系やIT業界、ファイナンス業界、コンサルティング業界などビジネス色の強い求人案件が多いようです。そのような職種の方などは登録して多くのエージェントとつながりを作ると良いでしょう。超有名企業の人事担当者から直接声掛けがあったりするらしいですよ。

ぜひ自分に合った転職活動の方法を検討してください。

4_転職は縁と相性とタイミング、上手くいかないことは気にしない

中途採用における企業の採用ニーズというのは様々な要素で構成されています。

例えば、
・成長拡大するために人員が不足しているから増員するのか
・それとも欠員が出たから欠員補充のための募集なのか
ということでも異なりますし、
・新しいプロジェクトや事業を立ち上げるためにその分野に経験のある人材を募集するのか
・組織に新しい人が入ってこなくなり活性化しないから新陳代謝を高めるために新しい人材を採用するのか
・組織を改革するために、今の社員では腐ってしまっていて血を入れ替えなければならないというための採用なのか。中途採用するニーズはその会社の経営課題により様々です。

企業は中途採用する理由の本音を求人情報には書かずに前向きなことを書いていることがほとんどです。前向きな表現で人材を募集するのですが、採用側は採用する背景や目的に応じて、応募してきた人材を真剣に見極めます。どのような視点で見極めるのか。

それは「この人を採用することで中途採用の目的やゴールが達成されるのか」という視点です。見るポイントは、「年齢」「性別」「経験」「スキル」「見た目の印象」「性格」「ノリ」「ストレス耐性」等々。これらが募集する目的を達成できる人物なのか、自社の社風や組織風土に合う人か、受け入れる組織のメンバーに合うか、受け入れ元の上司になる人に気に入られるかといった観点で見られます。

募集するチームの責任者が若手であれば、それよりも年上の部下の採用は好まれません。また、転職市場ではそもそも中途採用というのは即戦力採用が大前提です。
そのため、どんなに素晴らしい職務経歴書を作成したところで、どんなに面接で高い評価を勝ち得たところで、採用ニーズに合致しない限り採用されないということは十分に理解をしておくことが必要です。書類選考が通過したからといって面接で落とされたとしても落ち込む必要はありません。

面接はお見合いと同じです。「縁が無かった」と割り切って、前向きに何が問題だったのかを分析して次に臨めばよいでしょう。

5_選考のプロセスとプロセスごとの改善

通常の企業では選考プロセスは、
(1)採用説明会 ※無い場合もある
(2)履歴書・職務経歴書の書類選考
(3)1次面接
(4)2次面接
というのが一般的です。

中には1次面接の際には、適正テストや学力テスト、論文作成を行う会社もあります。また、3次面接、4次面接や、その後の会食などがある企業もあります。それぞれのステップのどこかで失敗したらそれ以降はありません。そのために内定を勝ち取るにはそれぞれのステップすべてを確実に対策していくことが重要になります。

たとえば、採用説明会では、ノートとメモを用意して一番前の席に座る。質問を用意しておくといったことや、履歴書や職務経歴書の提出では、募集職種や求める人物像に合致したアピールをしている必要がありますし、読み手に「欲しい!」と思ってもらうような内容になっている必要があります。

面接では、職務経歴書に記載していることが確実に表現されており、且つ、面接時に高い評価や好印象を与える面接ができるかどうかということも重要になってきます。それぞれのステップで高い評価を得られなければ内定まで勝ち進むことはできません。そのため、十分に作戦を練って、武器を用意してから転職活動に臨むことをお薦めします。

6_武器となる履歴書・職務経歴書を準備する

転職活動においては履歴書、職務経歴書が自分を売り込む武器となります。

この履歴書、職務経歴書にも印象が良くなる構成や書き方があります。適切な書き方によって自分の印象や評価を高めていきましょう。

職務経歴書の書き方:採用担当者にウケる職務経歴書の書き方>>

7_転職先が決まる前に会社を辞めてはいけない4つの理由

転職活動は、今の会社に在職している間に転職活動して、次の転職先や入社日を決めてから今の会社を辞めるというのが一般的です。しかし、中には今いる会社をやめてから転職活動を始めるという方もよく見かけます。このような方の辞めてから転職活動をする理由としてよく聞くのが、
・今の会社に勤めながら転職活動をするのは「後ろめたい」から
・ブラック企業で転職活動をする時間が取れず、応募しても、会社がやっている時間帯に面接に行くことができないから
・今の会社を辞めたい思いは強いが、何をしたいというのが決まっていないから
というものです。

しかし、今いる会社を辞めてしまってから転職活動をすることにより、メリットはじっくり考える時間が取れるということなのかもしれませんが、ほかにはありません。逆に時間がない分それもデメリットかもしれません。
それでは、今いる会社をやめてから転職をしないほうが良い4つの理由を紹介します。

(1) 収入がなくなるが支払いは続くという「地獄」が始まる

退職をしてしまうと、当然ですが、最後の給料日を迎えたあとは収入が止まります。月末締め翌月25日払いというのがよくある給料の締め支払日ですが、当月末で退職をしたら翌月25日に最後の給料日を迎えることになります。もし1か月間転職先が決まらなかったら翌月の25日を最後に収入が途切れてしまいます。

さらに、もし入社が決まったとしても、入社する会社も当月締め翌月25日支払いだとすると、入社してから1か月以上、最大2か月程度は収入がないことになります。
ここで、忘れてはいけないのが収入だけではなく、支払いも発生するということです。それは法定福利費となる社会保険や税金です。

会社をやめると社会保険が切れます。もし任意継続をしていた場合には、社会保険料を払い続けなければなりません。任意継続した場合も3ヶ月がリミットで、それ以降は社会保険をやめて国保にするようになりますが、その場合保険料は高くなることが多いようです。保険料を払うのがもったいないから医療費は実費で、というのは家族がいたらそういうわけにもいかないでしょう。社会保険にはおおまかに、得ていた月給の13%程度を支払うことになります。

これが収入がなくなっても払わなければならない費用です。そのほか、所得税はありませんが、住民税もかかってくることになります。これらの費用を想定せずに退職を先にしてしまうと、そこから発生する支払いのためにせっかく貯めた貯金を食いつぶすことになってしまいます。

(2) キャリアに空白期間が生まれ市場価値が下がる

退職してからの就職活動をすることによって、履歴書の職歴に空白期間が生まれてしまいます。空白期間があるというのは選考においてマイナスポイントになります。採用担当が履歴書を見るときには、どこの会社に何年勤めて、その職歴と職歴の間の期間はブランクがどのくらいあるのかなどは採用担当者は細かく確認しています。

普通なら退職する前に転職活動をして就職先を決めてから転職するというポジティブな転職が好ましいのですが、空白期間があると先に退職をしなければならなかった理由があるのではないか、といった疑問が沸いてきます。たとえば、「何かの病気になって続けられなくなり会社を辞めたのではないか」というようなネガティブな疑問です。人物を見る限り、そのような心配はなさそうという人物でない限りはそのネガティブな疑問はどう答えても疑問として残ってしまうため、空白期間はマイナスポイントになります。

(3) 計画性がない人という印象をあたえてしまう

転職先を決めずに退職をしてしまう、なんとかなるだろうと思って転職活動をすること自体が、「計画性がない人」または、「ギャンブラー」というような印象を与えることにつながります。

結婚などしている場合には、面接官が「辞めてしまって家族の生活は大丈夫なのか?」「貯金はあるのか?」など心配することもあります。逆に独身で実家暮らしで、空白期間がある場合などは、「実家暮らしで親に生活の面倒を見てもらっている」と思われ、「自立していない人」という印象も与えます。そのような点からもマイナスポイントになります。

(4) 転職先はそう簡単に決まらない

現在は売り手市場と言われています。だからすぐに転職先は決まるだろうと思っていても、なかなかそのようにはいかないのが現実です。売り手市場でも全く応募がない場合以外は採用基準を下げることというのはあまりなく、採用担当者は慎重に選考をしています。

よっぽど人気がない会社やブラック企業で評判の悪い会社などは、退職者が出てしまうので即採用できる場合もありますが、そのような会社では上手く入ることができてもまた辞めてしまうリスクも高いですよね。だから「やっぱりここに入社するのはやめておこう」と、入るほうも慎重になるのです。そんなに簡単には転職先というのは決まりません。特に収入を増やしたいと思っている人やより良い会社で働きたいと思っている人であればなおさら良い会社に出会うまで時間をかけて転職先を探し続けるほうが良いのです。

以上のポイントが会社を辞めずに転職活動をした方が良い4つのポイントです。

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