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絶対的売り込める強みの見つけ方
職務経歴書を作成するときには、自分の得意分野を抽出してアピールすることで相手への印象や評価を圧倒的に高めることができます。この得意分野をアピールすることで「●●が得意な人」という印象を与えることができるのです。これらの得意分野を職務経歴要約や自己PR、得意な経験などの項目を作成して追記することで、しっかりとアピールができます。しかし、そもそもアピールするところが見つからないという人もいるかと思いますので、ここでは自分自身の得意分野の抽出の仕方についてお伝えします。
1. 過去の経験やスキルの棚卸
これは、以前こちらの「 」にてご紹介していますが、自分にはどんな仕事があうのかわからないというような自分の強みを把握していない人が多いために投降した内容です。これまでどんな経験をしてきたのか、仕事をする前から比較してどんなことが身に付いたのかということを棚卸していただく為に参考として100の質問を挙げさせて頂いております。ここでは時系列で初めのキャリアから振り返りを行って下さい。特に、会社の人事考課などで上司からのフィードバックや細かいマネジメントを受けてきていない人は、当たり前にやっていることが当たり前の日常になってしまっていて、特筆するようなことではないと思って見過ごしてしまいがちですが、当たり前になっていることこそ、そのスキルや業務処理能力が高いレベルになっている証明ですので、しっかりと振り返りを行ってみてください。
2.得意分野やアピールできるポイントの抽出
アピールできるポイントというのは、一般的には周囲より優れている、という点です。周囲というのは「社内」「組織内」「チーム内」「他の社員」「社外」「他社」「同世代」「自分の仲間」など様々な切り口や視点で見てみると良いかと思います。これらを縦軸としてみる場合、横軸にはどんな視点で観たらよいでしょうか。以下のポイントで振り返ってみてください。
①できなかったができるようになったこと
その会社に入社前は全くできなかったのに、人並み以上にできるようになり、今では当たり前になってしまっていることがあると思います。それらは確実にビジネススキルであり、専門的なことをやっていたとしたらそれは専門性が高まっているという事です。元々の当たり前の基準ではできなかったことが、今の当たり前の基準では普通になっているようなことは多いと思います。このような「当たり前のレベルが上がったこと」これが成長したということなのです。
②好きか嫌いかに関わらず上司からやらされてきたこと
自ら主体的にやってきたことではなく、上司からやらされて嫌々にやってきたことでも、自分自身の経験やスキルとして身についているはずです。
③さんざん繰り返し何度もひたすらやったこと
集中して何度も何度も行ってきたことなども振り返ってみてください。会社が大変な時にひたすらやって乗り切ったとか、様々なシーンでこのように繰り返しやってきたことがあると思います。何度も何度もやってきたことは何も考えずにやってきたとしてもスキルとして身についているはずです。
④周囲からたびたび言われてきたこと
周囲の人から、「あなたはこういう人だよね」と何気ない会話の中で言われることがあると思います。「あなたは社交性が高いよね」「相手の話を聞くのが上手だよね」「人を巻き込むのが上手だよね」などなど、周囲からたびたび言われるようなことは、自分では気づいていなくても得意なことです。
心理学に「ジョハリの窓」というのがあります。
自己には「公開されている自己」(open self) と「隠されている自己」(hidden self) があると共に、「自分は知らないが他人は知っている自己」(blind self) や「誰にも知られていない自己」(unknown self) もあると考えられる。
自分が知らない自分というものもありますので、周囲に訊いてみるのもよいかもしれません。
⑤やっていてやり甲斐を感じてきたこと
携わっていてやり甲斐を感じたり楽しく仕事ができることなど、没頭して気が付いたら時間をわすれてやっていたというようなことがあると思います。このようなことは「好きなこと」だと思います。それらを振り返って、ただ単に好きなことだけではスキルにはなりませんので、「なぜ好きなのか?」「その仕事の何が好きなのか?」というように要素を分解してどんなことが好きで得意なのかを細かく分析してみてください。たとえば、資料作成に没頭していたりしたときに、資料を基にプレゼンテーションすることが好きなのか、それとも資料の作成技術を高めることが好きなのか、データの分析が好きなのか、それともタイピングが得意なのか、それぞれ得意なことが違います。「何が好きなのか?」をしっかりと振り返りましょう。
⑥評価や表彰など称賛されたこと
これは自他ともに認められてきたものです。社内で表彰されたもの、上司から評価されたことなどは周囲から認められる得意なことです。周囲から認められてきたことはお墨付きをもらっているということになりますので読み手に与える印象も強くなります。
⑦いつも基準や目標を守り達成してきたこと
常に目標やノルマを達成する、これも非常にレベルの高いスキルです。特に営業部門やマネジメントクラスでは目標達成能力は非常に高いニーズがあります。