最終更新日 2022/08/09

職務経歴書はあなたをアピールする広告です

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職務経歴書はあなたをアピールする広告です

採用担当者は、履歴書を見ながら、「この人はどんな人なんだろう」と人物把握をすると同時に、「どうしてうちに応募してきたんだろう」ということを探りながら職務経歴書を読みます。当然、履歴書に沿って職務経歴書の辻褄を合わせながら以下のように見ていきます。

「名前は●●さんね、いまは●●歳か、住まいは●●ね、ちょっと遠いな〜、で、中学校は●●だから●●県の出身ね。で、高校は●●で大学は一浪かぁ、ちょっと遊んじゃったかなぁ〜。●●大学に入って●●を学んだんだね。へ〜、頑張ったね〜、
それで卒業して新卒で●●会社に入って、●年で転職して、次に●●で●年で転職3回か。今のところはもうやめちゃったのか〜。やなことあったのかな〜。おっ、あの同業の●●会社にいたんだ、へ~、でも在籍期間は1年か、ちょっと短いな~、つらくなっちゃったのかな~、じゃあ職務経歴書見てみようか」

というように、経歴が正しく書かれているかを確認しながら、どんな人物なのかをイメージしながら、今に至るまでのキャリアや人生を想像しながら人物像を作り上げていきます。

職務経歴書では、こんな経験をこれだけ積んできて、こんなスキルを身に着け、こんな実績を出してきたというストーリーを知り、興味や関心が湧いてきます。
そこで、最後に、だからここに志望しているのだという論理展開がもっとも説得力があるため、志望動機は最後に持ってくることが望ましくなります。

職務経歴書の構成は以下の構成が望ましいでしょう。
①職務経歴要約
②職務経歴詳細
③その他の経歴
④保有資格
⑤スキル
⑥自己PR
⑦志望動機

この順が望ましいでしょう。

①で相手が興味を持ちそうな人物であることのインパクトを与えて興味を持たせて②を読ませる、さらに③~⑥で相手の興味を会いたいという欲求に高め、⑦で相手の背中を押すという構成です。購買行動心理のAIDMAと同じだとお考え下さい。
それぞれ簡単に説明します。

①職務経歴要約

面接の際に「簡単に自己紹介をしてください」といわれて話すような内容で、自分を適切に簡単に表現できるまとめです。ここでは内容を聞いてみたくなるような興味付けとなる誘引文です。

②職務経歴詳細

詳細では、具体的にいつからいつまで、どんな会社で、どんな職種でどんな仕事内容をどのようにやってきたのかということを具体的に記載してください。但し、なんでも書けばよいというものでもありませんので、相手が理解できるような情報をしっかりと盛り込み、アピールになるかどうかをよく考えて記載してください。

③その他の経歴

これは、補足となるような活動をしていた場合、例えば、同職種でのアルバイト経験があるとか、社内外での何かの委員会の役員をしているなど、アピールになるようなものがあれば、記載してください。

④保有資格

ここでは基本的には保有している資格はすべて書くというのが王道です。但し、キャリアによっては中学や高校時代に取得した資格、英検などの資格は書くことによって格を下げてしまう可能性があるものもありますので、アピールになるかどうかをよく考えて書くようご注意ください。

⑤スキル

ここでは、主にパソコンスキルや語学を書くことが多いです。パソコンではOfficeソフトがどの程度使えるのか、どのような用途に活用しているのかなどを記載するとレベル感が伝わります。Office以外にも経理系であれば使用できる経理ソフトなどの情報は重要ですし、設計においてはCADなどの情報も重要です。また、語学では、どんな語学がどのくらいできるのか、ネイティブか、ビジネスレベルか、日常会話レベルかということを把握しやすく記載しましょう。TOEICやIELTSなどの点数は資格欄でも必要ですし、語学のところでも補足で記載しておきましょう。

⑥自己PR

自己PRで重要なのは、本当にアピールになることであるということが大切です。つまり応募する職種によって変わります。事務系であれば、ミスがないということや業務の改善ということがアピールになりますし、製造業であれば、生産性向上やコストダウンといったこともアピールになります。営業職であれば目標達成能力やコミュニケーションということがアピールになります。それぞれの職種でアピールになることを、5行以内程度で記載するのが良いでしょう。

⑦志望動機

ここまであなたの背景を見て理解してもらったうえでの志望動機は、はっきりいって対して意味はありません。前向きな表現で「ぜひ挑戦したいと思った」という程度の内容でよいかと思います。「志望動機が素晴らしい!」といって会うことを決めるかというよりも、経歴をみて会うかどうかを判断していますので、下手なことを書かない限りは、あまり影響はないとお考え下さい。志望動機は面接で訊かれた際にしっかりと答えられることが大切です。逆に「その会社に入りたいということへの強い想いがある」という場合には、それを表現したほうがプラスに働きますのでぜひ熱い思いを綴ってください。

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