最終更新日 2019/09/16

企業が面接を行う4つの目的

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目次

企業が面接を行うのは何のため?

企業側から見た場合、面接する目的とはどんなことでしょうか?
企業の採用担当者は、「誰でもいいからとにかく会ってみる」という考え方の人を除いては、書類選考に合格した候補者には、「この人がいい人だったら採用しよう」と考えています。つまり、書類選考ではある程度合格ラインを越えていて、その人物が「求める人物にマッチする良い人物か」を見極める機会が面接です。

それでは見極めるためにどのような点を確認するのか。
①履歴書、職務経歴書に書いてあることの事実関係の確認
②履歴書、職務経歴書に書かれていないことの確認
③職務経歴に書いてある実績、スキル、経験のレベルや度合いの確認
④人物の良さや求める人物像への適合度の確認

①履歴書、職務経歴書に書いてあることの事実関係の確認

経歴詐称は懲戒解雇の対象となります。採用担当者は、経歴を詐称していたり重大な事実を隠していて採用後に懲戒解雇されるような人を採用してしまっては、採用した担当者の責任も発生してくるため、虚偽記載はないか、経歴詐称はないかということをしっかりと確認をするのが一般的です。

②履歴書、職務経歴書に書かれていないことの確認

履歴書、職務経歴書に書かれていないことを確認するとは、主に理由や背景、そして隠し事です。
学歴の理由、入社理由、退社理由、空白期間の活動、などです。これらの理由を聞く目的は、「行動特性の把握」です。こんな理由で辞めている、というようなパターンや行動の傾向を確認し人物像を作り上げていきます。
また、本来言わなければならない通常業務に支障が出るレベルの病気や障害、過去の逮捕歴なども、プライバシーの保護の観点で自分から言わなくても良いとされていますが、後でわかった場合には解雇される可能性があります。

③職務経歴に書いてある実績、スキル、経験のレベルや度合いの確認

募集している職種で適応できる経験やスキルはあるのか、そのスキルはできると言ってもどの程度のレベルで出来るものなのか。記載されている実績は本当に本人の実績なのか。自社に入社したら即戦力として働けるのかという可能性を確認します。これは、もし採用した人材が職務経歴書に書いてあることが「できる」と書いているが実際には「できない」という事になったときに、採用担当者が、募集している部署から「聞いている話と違う」「使えない」などとクレームを受けることになることを防ぐためでもあり、そうなった場合、業務に貢献しない人材を抱え、無駄な人件費が嵩んでしまうことになります。そのような事態を避けるために細かく訊かれます。

④人物の良さや求める人物像への適合度の確認

募集している企業の文化に合う人物か、募集している組織やチームには合いそうな人物か、企業側が求める人物像にマッチする人物かということを確認します。ここでは、「考え方」や「価値観」の確認が中心となります。ここは定性的な感覚的な部分になりますが、主に経営理念や行動指針、経営方針、組織風土であり、企業はこの部分を最も重要視しています。どれだけ優秀でスキルや経験が問題なくても、考え方の方向性が会社の考え方や方向性と合わなければ採用されません。また、「積極性」や「協調性」といったことも重視されます。
不採用の理由で最近多く聞くのが「カルチャーフィットしない」という言葉です。会社のカルチャーに合わないと言うことを表しています。
また、会社側が扱いやすそうな人か、素直そうな人か、といった人柄も見られます。

これらが面接で確認されることですが、このうちどれが欠けても選ばれません。しかし、①〜③はほとんど変えることはできませんが、④はそのような人物を演じることができます。実は④の印象によって評価は大きく左右されます。
そのため高い評価を得るための面接対策を十分に行ってから面接に臨みましょう

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