最終更新日 2020/09/09

コロナウィルス:コロナ禍の転職活動と面接対策

SNSでシェア
コロナ禍での転職活動・面接対策

このブログは2020年7月8日に書いています。

目次

コロナ禍での転職活動と面接対策

新型コロナウイルスの第一波が過ぎて緊急事態宣言が収束し、自粛も緩和してから、再び感染が拡大して第二波が来ようとしています。
このコロナウィルスが蔓延している時期の転職活動をする際に、考えなければならないことは、
①この先どうなるのか
②転職するべきかどうか
③転職するとしたらいつ?
④この先安心な業界や職種は?
そして転職活動をすでに始めている人は、
①効果的な転職活動の方法は?
②コロナ禍での面接対策
この辺りが気になることではないでしょうか。そこで、現状も踏まえてコロナ禍の転職活動と面接の際の対策を書いてみたいと思います。

【コロナ禍】この時期絶対にやってはいけない転職活動方法とは?

コロナ禍での絶対にやってはいけない転職活動方法とは、

「会社を先に辞めてから転職活動すること」

 

これは解雇されてしまったという場合を除いては絶対にしないでください。理由は、今は大不況の入り口フェーズだからです。コロナの影響でGDPが減少している、ということはニュースなどで聞いたことがあると思いますが、いま、日本だけではなく世界中で、経済が縮小しています。

海外からのインバウンド需要をターゲットにしている観光などの業界、航空業界、タクシー業界、それらに関わる影響のある業界。これらは売り上げが減少しているために解雇せざるを得ない状況です。海外でもコロナウイルスが拡大しており、経済活動が縮小しています。海外で経済活動が縮小しているということは、日本の輸出と輸入に関わる事業、中でも製造業などが軒並み経済が縮小しています。特に製造業などは膨大な数の下請け企業も影響を受けます。経済が縮小しているということは売り上げが減っているということなので、企業は支払えるお金が減ると言うことです。企業が支払う給与が減ると言うことは世の中のお金が減ると言うことになります。世の中で使われるお金が減るのですから、入ってくるお金も減ります。リーマンショックの時は金融危機から投資が減少して製造が止まるという傾向で、製造業などは操業度が2割になったところも多かったようです。その後に飲食などの消費が減っていきました。しかし今回はいきなり消費から一気に止まっていますのでリーマンショックよりも多くの産業に影響が及びます。

世界中の感染や現状の第二波が来そうなタイミングでは、このような状況はまだ始まったばかりで当面は悪化すると考えるべきでしょう。そうなると解雇する会社、倒産する会社が溢れて、相当な数の失業者が溢れます。
失業者が溢れると、求人倍率が一気に上がり、転職活動が困難になります。売り手市場ではなく買い手市場になるからです。つまり一つの求人情報に応募する人の倍率が上がることになります。
この状況は、先の話ではなく今とこれからのしばらくの間の話です。もうすでにこの状況になっています。ですから、この時期に転職活動をするなら、今の会社にしがみついてでも今の会社を辞めてから始めてはいけません。次の会社が決まって確実に収入が確保できてから辞めるべきです。もっと言うと今の会社が潰れないなら転職活動そのものをしない方が良いかもしれません。こう言う時期であると言うことは前提として心得ておいた方がいいでしょう。

実績とマネジメント

今の状況が落ち着くまで転職をしないで今の会社にしばらく留まる場合、やるべきことは「実績」と「マネジメント」だ。
中途採用の転職市場において求められる人材は、
「クリーンな人」
「結果を出せる人」
「マネジメントができる人」だ。
「クリーンな人」というのは、学歴があり、転職回数が少なく、空白の期間もない経歴が嫌いな人だ。これは採用する側がリスクを回避するための基準だ。すでに転職回数が多い、空白の期間がある人などはここは諦めて気にしない会社を選ぶしかない。
「結果を出せる人」というのは、入社した後の「使えない」というリスクを避ける基準だ。転職市場においては未経験歓迎の職種以外では即戦力の採用を求められている。だからまず、自分はその仕事において結果を出すことができることをアピールすることが他者との差別化になる。応募した職種において経験はあるがそのレベルはできるかどうかはなんとも言えないというような状況では選考は通らない、または低い評価になる。高く売り込むためには職務経歴書にかけるわかりやすい実績が必要となる。
しばらく転職をしないと決めたなら、新たに短期的な目標を設定してその達成に向けてひたすら集中して実務で結果を出すことである。営業であれば予算いくらに対して実績いくらで、達成率何パーセントということが書けるし、数値を追わない職種であれば、こんなプロジェクトをやり遂げた、こんな業務改善をやり遂げた、など結果を出したことに取り組むことが良いでしょう。何やらも大切なことは結果を出せる力をつけることだ。力のある人は面接でも迫力が違う。
「マネジメント」
これは部下を持っていない人でも機会があれば積極的にマネジメントに関わる、または人材育成に関わるのが良い。転職市場で価値があるのはその仕事において結果を出せることや今いるメンバーを育ててドライブさせ成果に導く能力だ。マネジメントや人材育成についても、メンバーやチームの目標を明確にして、その達成を支援する活動に挑戦するのが良い。その過程でメンバーをやる気にさせるコミュニケーションやマネジメント手法を学び実践することでマネジメント力が養われるし、マネジメントしてきた経験を書くことができる。
また、時間があれば是非資格の取得に挑戦して新たな武器を身につけていただきたい。資格は最もわかりやすい基準だ。

■今後比較的安心な業界

そのような経済環境の中で、どのような業界が伸びているのか。
・IT業界
・Web業界
・EC業界
・コンサル業界(DX、再生)
・M&A業界
・ドラッグストア
・物流
・アウトドア
・在宅関連
・DIY関連
・電気、ガス、水道、通信など安定の生活インフラ系
などが伸びているのではないでしょうか。
一方で厳しい業界は、店舗ビジネス全般、観光関連業界、製造業などなど。私の属する人材業界、関連する広告業界は、厳しいです。
また、職種でも上記に属する職種は軒並み厳しいです。職種よりも業界が影響を受けるので、業界を変えるのは良い手かもしれません。

コロナウィルスの今後と経済社会への影響についてはこちらの本が分かりやすくお勧めです。

■転職活動をすでに始めている人は

先に記載したように、今いる会社を辞めないで続ける、または次が決まってからやめるようにしてください。
求人情報の数は通常期と比較して半減しています。前述した伸びている業界以外は求人情報は減少しています。この時期、人が溢れ始めていますので、人材エージェント経由や求人広告サイト経由などコストのかかる媒体ではなく、無料のハローワークなどで求人を出す企業も増えるのではないかと思います。ハローワークの求人もチェックしましょう。
エージェントを活用する場合は複数のエージェントに登録して多くの求人情報をもらいましょう。
とにかくたくさんエントリーして引っ掛かったら内定を取るために全力で丁寧に臨む、と言うのが良いでしょう。

1.スキルアップするべし

前述の通り、求人倍率が一気に高まっている状況ですので、一つの求人情報に応募する人の数が今までより多くなって競争率は高くなっています。例えば応募する求人倍率が通常の2倍になっているとしたら、普段は1つの求人情報に10名の応募があるとしたら、それが2倍の20人の応募があると言うことになります。その環境で選ばれるには、他の人より輝いていなければなりません。そのためにできる努力は、スキルや資格の取得が良いでしょう。
スキルでは、パソコン関連の事務処理スキル、Web制作、経営や管理に関するスキルなどなど。
資格では、様々な資格があるでしょう。今後応募する職種において、あって当たり前のスキルであれば、スキルがなければ受かりませんし、あったほうが良いスキルや資格であれば取得しておいた方が評価は高くなるでしょう。目に見える資格を取ることで応募できる業種業界も広がることになります。なるべくなら作業者から管理者にキャリアアップを図れるスキルを身につけるのが良いでしょう。作業者より管理者の方が需要が高いからです。
また、すでにそれらの仕事を経験してスキルは持っているが、職務経歴書に表現できていないという場合には職務経歴書という戦う武器を磨くことが良いでしょう。

2.コロナ禍での採用面接

1)オンライン・Web面接

Webによるオンライン面接を行う会社はかなり増えています。最終面接は、対面だとしても、1次面接はWeb面接ということがかなり多いのではないかと思います。
Web面接ではよく使われるのは
・ZOOM
・Google ハングアウト
・スカイプ
・LINE
使い方が簡単なのはハングアウトですが、利用している企業が多いのは圧倒的にZOOMかと思います。

・必ず!使い方を事前にマスターしておく

使い方は、事前に一度は友達などと試しに「必ず」使ってみて、使えるようにしておいてください。ZOOMでは最初の数回はどうしたら良いのか分からず、指定の時間に接続ができないとか、映像が送られない、音声が送られないなどのトラブルが最初は必ず発生します。先方の操作不備でうまくいかないのであれば良いのですが、こちらの操作不備で接続できないとなると、面接どころではありません。ITやパソコン操作ができない人、と言う印象を与えてしますし、なによりも面接官のストレスになります。また、接続にもたついて開始時刻から15分くらい遅れてしまうなどと言うことはよくあります。その分、面接の内容が薄いものになってしまいます。
企業側に迷惑をかけないためにもWeb面接のツールが何のツールかわかったら必ず事前に使えるようにしておいてください。

・使用するデバイス

使用するデバイスは、
・PC
・タブレット
・スマートフォン
一番良いのはPCです。当然カメラ機能付きのもの。ついていなければ外付けカメラをセットしておく必要があります。なぜPCが良いかと言うと、資料などを画面に映す場合があるためです。スマートフォンでは画面の文字が小さすぎて読めないでしょう。

・気をつけること

①服装
服装は対面で面接する際と同じもの、できればスーツがベストです。また、画面では上半身だけしか映らないからと言って上半身だけではなく上下着用してください。これは、臨む姿勢や緊張感という点で必要です。
画面では顔の表情は普段よりじっくり見られますので、特に髪や顔の身嗜みは普段よりしっかり行ってください。
②背景
背景は、部屋で面接する際には部屋の様子から人物像に影響を与える場合もありますので、できれば変な印象を与えないように壁紙を使用することをお勧めします。ZOOMでは背景を加工して当てはめる機能もありますが、ZOOMとは限りません。ZOOMの壁紙に写真などを使う場合は、海などの遊びモードの背景は絶対選ばずに面接に適したものを選択してください。
ZOOM以外の場合も想定しておすすめは、実際に壁紙をセットするということです。
私はこれを壁に貼って使用しています。

③照明
証明もすごく重要です。部屋の照明だけでは上からの照明で顔に影ができて暗い印象になってしまいます。自然光が入る場所で明るい印象を与えるように注意してください。自然光が入らない場所や夜間では暗くなりますのでおすすめは「撮影用の照明を使う」です。自撮り用のリングライトが手頃でおすすめです。照明を当てるのと当てないのとでは全く印象が変わります。

④イヤホンマイクを必ず使用する
PCなどに搭載されているマイクやスピーカーでは、音声が不十分です。相手の話をしっかり聞けるのはイヤホンマイクが良いです。
⑤画面の共有も事前にシミュ
書類を説明する場合などは画面の共有方法もしっかりと事前にシミュレーションしておいてください。
⑥画面や会話に集中
相手に見えないからと言って、別の画面で他の人とやりとりをしたりスマホをいじったりは決してしないでください。
⑦油断しない
Web会議が終わったら必ず接続や映像が切れていることを確認してください。気を抜いたところを見られないように充分注意してください。
⑧終わった後はお礼の連絡
web面接が終わったらそれまでやりとりしている連絡方法でしっかりとお礼を伝えましょう。

2)対面での面接する場合

対面での面接は、当面は絶対にマスクは着用です。相手がしていなくても着用してください。

【感染予防】黒マスク、柄マスクは避ける

面接の際には、面接に適した清潔感のあるマスクや趣味趣向が反映しないマスクをつけることをお勧めします。黒マスクは悪い印象を与えるため良くありませんし面接やビジネス向きではありません。
また柄物のマスクも趣味趣向が反映し、相手がどう感じるかわかりません。出来るだけ白、薄い水色、薄いグレー、女性であれば白または薄いピンクや薄いベージュなどのマスクが良いでしょう。
当然汚れのない使い古しではなく綺麗な新しいものを使いましょう。

その他のポイントや面接対策は通常通りですので、こちらをご覧ください。
SNSでシェア
最新の記事